エンゲージクリア!
- 氷雨
- 2023年1月31日
- 読了時間: 4分
したので、細かい感想を書いていく
ネタバレには極力配慮しつつ、「こんな感じだった」的なものをまとめる次第
シナリオ…覚醒、ifのノリが強い
蒼炎がデビューの筆者としては、FEってもっとこう――などと言いたいところはあるのだが、頭ごなしに否定するほど悲惨でもなかったことは記しておく
コメディパートが入るので、息継ぎだったり取っ付きやすさは保証されていると思う
ただ、わかりやすい、馴染みやすいシナリオだからこそ、「××は○○なんじゃないのか?」「この先の展開は~」などと、勘のいい人や創作慣れしている人なら、読めてしまうシーンが多い
案の定の展開に落ち着くことも多く、意外性や驚き、といったものは求めるのが難しい
全体に過去作(とくにif)をプレイしているユーザーであれば、既視感のある展開も多いのではないだろうか
ギャグシーンについては個人差というか、好みの範疇なので割愛する
おそらく世界観や人物の設定がふわっとしたまま書き出してしまった、地図のない長編小説が本作の正体
それでも、伏線はしっかりと用意されており、この作品を手がけた人物が、長編を苦手としていない点が窺える
戦闘…一瞬、ペルソナやメガテンかなと思った
弱点を突くと有利になる戦闘 逆に不利を取られることもある
今までのFEにありがちな、強いキャラを突撃させて強引にクリアというのが難しくなり、パーティ全体の育成が重要に
連携を敵が多用してくるのも特徴 地形効果やギミックを利用してくる、手強く賢い敵を相手にする緊張感はなかなかのものである
紋章士が強いとは言え、全員に指輪を用意できるのは終盤であり、また彼らへの「信頼感」を逆手に取ったマップが登場するなど、力が入っている
どのタイミングでエンゲージを行うか? ――熟考の末に指輪をかざすのには爽快感がある 考えなしにエンゲージを行い、肝心な場面で使えない……なんてことのないように、タイミングや、誰が装備するかなど、考えさせられる
育成…ちょっとSPが重い
継承によって紋章士からパッシブやその他スキルを貰い受けることが出来るのだが、得られるSPに対して要求されるSPが多すぎる
簡単に無双ゲーにはさせない、という運営の意思を見た気がする
覚醒のように遭遇戦を行い、チェンジプルフでレベル1に戻れる方針 パラメータは下がらないので、上限まで育成出来る
筆者のリュールは3回チェンジプルフのお世話になった結果、幸運と魔力以外カンストしたムキムキの神竜様になったそうな
成長率は低いがどうしても使いたい、そんなキャラへの救済だろう
ただし、遭遇戦は敵が強く、簡単には勝たせてもらえない
筆者は外伝攻略から始めてちみちみレベル上げを楽しんでいた 結果、全体に本編マップが単調化してしまった ギミックを無視してゴリ押しできるレベルだったので、これはちょっと失敗したと思っている……レベル上げは計画的に
キャラ…これも覚醒、if寄り
ラノベのように属性付けされており、「人物」をデフォルメした「キャラ」としての色合いが強い
支援会話では恋愛色がほんのりと漂うものの、今作はペア後日談無しである
眺めていて、カプ好きな自分は寂しかった……勝手に書くからな
主人公は結婚出来たらしいが、筆者はうっかり独身エンドを迎えた模様
支援会話はテンプレでも存在していたのか、Cで雑談、Bで気まずくなり、Aで和解のパターンが多かった
ずっと仲がいいパターンももちろん存在する
友情を強調している部分があり、男女であっても友人と明言することも多かった
勝手に書くからな
――総じて、前作とは毛色の違う作品
同じシリーズ内とはいえ、別物と考えた方がいい
その方が確実に楽しめる
くどいようだが覚醒、ifの血統を継いだ作品であり、加えて過去作のオマージュ的なマップやBGMが登場する
単独で見れば主人公の成長と友情を描いた作品で、彼や彼女を通じて各国の王族が集まり、手を取り合っていく 精神的に負担に感じるようなシーンは少なく、暗い場面でも人物達が奮闘し、必死に前を向く姿勢から、見ている側も早く立ち直ることが出来る
戦闘には歯応えがあり、育成には没頭できる
いい作品だったと思うし、もう少し彼らと一緒に居たいので、クリア後も触れ続ける作品だ
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